Greeting

ご挨拶

材料科学国際共同利用・共同研究拠点として
新素材共同研究開発センター
センター長  加藤 秀実

新素材共同研究開発センターは,「21世紀のイノベーションを支える新素材の開発」を理念に掲げ,「材料設計の基本原理やプロセス技術の確立と,優れた新材料の創製」を目指して1987年に創設されました.所内の研究部門やセンターと協力し,本所の創出した材料・プロセス技術・評価技術等のシーズの発展に取り組む中,2009年には文科省より「共同利用・共同研究拠点」として認定され,本所が有する材料創製・評価・解析装置を全国の材料研究者に開放し,材料コミュニティの発展に寄与する新たな役割を担いました.2018年には「材料科学国際共同利用・共同研究拠点」として,その活動を地球規模にまで拡大しています.
一方で,この責任ある拠点としての役割を堅持するためには,装置の維持管理・更新等の問題を避けて通れず,令和5年度より,一部の使用頻度の高い装置について使用料金の徴収をお願いするなど,運営の在り方に徐々に変化が生じています.また,本所が創出したシーズを発展するとした創設以来の使命を全うする方法についても,この拠点活動とのバランスにおいて,あらためて検討すべき時期に差し掛かっていると感じており,何らかの解を見出さなければなりません.いずれにしましても,教職員一同,所内の研究部門および他のセンターと協力し,来所者の共同利用・共同研究の支援に励み,材料科学の発展に寄与する強い気持ちに変わりはありません.今後ともご指導・ご鞭撻のほど,宜しくお願い申し上げます.